着物スリップ

着物スリップということばを耳した。以前からスリップの機能の優秀さには感心していたので、着物にもそのまま役にたっていたのかと、着物スリップと聞いた時にはさらに驚いたものだ。妻にそのことを話すとそれは襦袢であると言った。襦袢（じゅばん）は白く薄い生地の着物だという。

着物　スリップ

え？自分はスリップと言えばランジェリーの スリップの画像イメージ しかなかったので混乱してしまった。さっそくスリップの通販サイトで調べてみると、スリップのイメージとはほど遠い、それは全く肌につける着物であった。着物を着るにあたり、本来は肌に肌襦袢を着用しその上に襦袢を着るそうだ。襦袢の襟と袖はアウターの着物の襟と袖に沿うように着用し、袖口とうなじ周辺の装いに欠かせぬとのこと。

着物のうなじのところの襟の内側の白い部分が襦袢にあたるわけである。これは重要だ。結局のところ、着物スリップとは襦袢のことであるらしい。襦袢は近年、高機能化して肌襦袢の役目も負うようになり、着物スリップとして活躍しているようである。着物スリップといっても、浴衣用のスリップも着物スリップと言える。

浴衣の場合は正式な着物のようにうなじの露出を強要しないから、浴衣用スリップの中にはそれにあわせたバリエーションがけっこう存在する。着物スリップとしての機能をすべて備えた シルクの着物スリップ から、夏場や風呂上りの汗の吸収のみをターゲットにしたものまで様々。スリップも着物（和装）と縁するとこれまたファッション知識を多く要求される。